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7月9日(土曜日) 雨時々曇りプラハ → オストラヴァ 行ってきました、オストラヴァ。数年前に二度行っただけなのですが、結構街の中を憶えていたのでビックリ。11時半に到着。フェスティヴァル会場で早速幾つかコンサートを鑑賞。 チェコでは夏に野外音楽フェスティヴァルがいっぱいあって、「チェコ人、好きねぇ」と半ば呆れてましたが、Colours of Ostrava には野外音楽フェス初体験のぼくも「こりゃ面白いわ」と感心(残念ながら天気はイマイチでしたが)。 野外公園の中に、コンサート会場が四つ、五つあり、自分が見たい・聴きたいものを選んでブラブラする。また、日本ではこういう催しは若者だけの物でしょうが、お年寄りの夫婦も結構いて、それも音楽に合わせて楽しそうに体を揺すってたりして、いい感じでした。 食べ物の出店もたくさん出ていて、まさにお祭り気分。プラハではあまり見かけない食べ物、ランゴシュ(綴りはLangos。sの上にハーチェク)を久々に食べました。 もともとはこれスロヴァキアの食べ物らしいのですが、水で溶いた小麦粉を円盤状にし、油で揚げ、それに各種トッピングを乗せるという、謂わばスロヴァキア風お焼き? ぼくはニンニク汁を塗った上におろしチーズを乗せ、それにタルタルソースをかけたのを注文。別にすごく美味くはないけど、いかにもお祭りらしくて楽しいのです。 音楽はチェコの、それもプラハを拠点にしているのではなくオストラヴァ周辺、モラヴィアで主に活動しているセミプロ&プロのバンドの演奏を幾つか聴きましたが、どれも割といい感じでした。もっとも周囲の雰囲気に乗せられての印象かもしれないので、CDは買いませんでしたが。 今回のフェスティヴァルに出演している唯一の日本人、三味線・和太鼓・竪琴(?)等を、チェコ人のサックスに合わせて演奏するCさんの演奏も聴きました。サックスと和楽器の組み合わせというコンセプトはぼくには正直さほど面白い物ではありませんでしたが、和楽器の演奏者としてみた場合割と印象が良かったので、コンサート後楽屋を訪れ、「ぼくが作るアニメの音楽をやってみる気はありませんか」とお誘い。向こうも興味を持ったようで、とりあえず後日会うことに。こういう厚かましいというか、ズーズーしいことは、小心者のぼくはとても日本じゃできません。チェコだからできる。 で、今回の本命。お目当てのポルトガルのファド歌手マリーザですが。 ぼくの大事な情報源、BBC World Service の文化情報番組Ticket に以前彼女が出演。“Transparente”という歌を聴いたのですが、これが素晴らしくて、強く印象に残りました。したら後日、同じ歌がチェコのラジオから流れてくるではありませんか。 聴いてた同僚に「オレ、この歌知ってる!」と叫んだところ、同僚曰く「彼女、今度オストラヴァのフェスティヴァルに来るらしいよ」。で、欣喜雀躍。CD(写真)を買って予習をし、コンサートへの備え(?)はバッチリ。コンサートの感想ですか?「いやぁーっ、凄いわ、この人」。CDも良かったけど、ライブの凄まじさにはとてもとても及びません。 そもそも「歌というものにこれほど感情が込められるとは」と、目からウロコでした。日本人でここまで出来る人はいないと断言します。演歌のコブシ・泣き節なんて目じゃありません。民族の違いというか、元々心の中に持っている感情の量が違うのではないかという気さえしました。それまで、「今日見たチェコのバンド・歌手はどれも割と良かったなぁ」と思っていましたが、マリーザと比較するとあらゆる面でレベルが違う。野球で言えば米大リーグと四国独立リーグぐらい違う(?)。 しかも客の掴み方・乗せ方が巧みというか、ほとんどの観客にとっては彼女の歌を聴くのは初めての体験なのでしょうけど、もう心をグッと掴んで離さない。もうみんな大熱狂で、ぼくもコンサート後、「いやーっ、ほんとスゴイ物を見せてもらった」と何度も呟いてました。遠くまで来た甲斐は十二分にありました。 ![]() しかし、5月のアンネ・ソフィー・フォン・オッターといい、今回のマリーザといい、コンサートなぞ一年に一回ぐらいしかいかないぼくなのに、今年は当たり年。生(なま)の凄さに圧倒されています。(7月10日執筆) by yaliusat | 2005-07-11 07:30 | 音楽
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