9月9日(土曜日) 快晴 午前一時就寝、四時起床。五時前にアパートを出て、自転車で中央駅へ。駅の切符売り場は予想通り長蛇の列。それを横目に見つつ、「思ったとおり」とほくそ笑み。フッフッフ。 T嬢、T嬢のお友達O嬢、もう一人のT嬢、Uさんの五人で、午前六時一分の汽車に乗り、いざミクロフへ。あまりの安さに心配していた切符にもなんら問題はなく、ホッ。途中、国境の町ブジェツラフでローカル線に乗り換え。ぼくら同様ワイン祭に行く人で、二両しかない電車では乗車率120%(?)。三十分ほどの旅でしたから、たいして辛くもありませんでしたが。定刻どおり十時二十六分にミクロフ着。 曇りになるという天気予報は見事にはずれ、ここしばらくなかったほどの快晴で、観光客としてはこれ以上の幸運はないというありがたい展開。 ミクロフは周囲をいかにも「社会主義政権時代に建てられました」という古ぼけたアパート群に囲まれた(しかし、そのアパートが三階建てと、高層建築でないのが救い)、小さなお城町ですが、城のある丘に上がって見ると、アパート群の向うには美しい緑の野が広がっていました。 過去、この町に来たことのあるT嬢とUさんの案内で、町をひとまわり。「腹減ってるから、まず何か食ってからブルチャークを飲もうね」とお互い言っていたにもかかわらず、ブルチャークの屋台があちこちに出ているので、その誘惑に耐え切れなくなったT嬢が「ちょっと一杯」と飲み始めたら、あとはもうおわかりですね。「これは美味い」「あそこはイマイチ」と全員で品定めが始まりました。 味痴のぼくには、プラハのトロヤ城で開かれているワイン祭で飲むブルチャークとさほど味に差は感じられませんでしたが、新鮮さが違うと言われれば確かにそうかもしれない。プラハで飲むブルチャークはリンゴを混ぜているものが多いのか、その風味が強いけど、こちらのは葡萄ッ!という味でした。値段もプラハなら1.5l が100コルナ(約500円)以上するのに、ここでは75コルナ(約370円)という安さ。 ヴァーツラフ四世と酒神バッカス(デュオニソス)のパレードがあり、中国人(?)が出していた屋台で焼き蕎麦を食べ、チェコの伝統的料理という(ぼくは知りませんでしたが)ソーセージをニンニクを塗った薄いパンケーキで包んだものを食べ、いかにも「お祭に来たなぁ」という感じで、満足満足。(たこ焼きもお好み焼きも、仮面ライダーのお面(笑)も売ってなかったけど) 単なるブルチャーク好きであるぼく以外の四人はのん兵衛、もといアルコール好きですから、その後はお城内で開かれていたワインの試飲会に雪崩れ込み、ワイングラス(50コルナ)と一枚5コルナのクーポンを十枚(50コルナ)買って、あれやこれやと飲んでいました。普段アルコールを飲まないぼくは、ワインをそう何杯も飲むほどの情熱はない。「これ酸っぱいよぉ」「甘くねえやん」などと顰蹙発言をし、クーポンは一枚使っただけでリタイヤ。残りは四人にあげました。 再びお祭会場に戻ってレストランで遅い昼食をとった後、一番ブルチャークが美味しかった屋台で帰りの電車の中で飲む用に1.5リットルのペットボトルを一本買い。午後五時五十九分の電車で、さらばミクロフ! 楽しかったよ、ありがとう。 ブジェツラフで乗り換えた後は、「待ってました」と酒盛り(でもツマミは何もない)が始まりました。買ってからわずか二、三時間しかたっていないにもかかわらず、発酵が進んだため、味は若干変わっていました。酒盛りが終わった後は、早起きによる寝不足で、皆ウトウト。 午後十時五十二分プラハ着。ここでツアーは解散。駅近くの警察署の前に半日路上駐輪していた自転車は盗まれることもなく、無事そこにありました。十一時半、帰宅。 天気にも恵まれて、久々に楽しい一日でした。さあ、来週はトロヤ城のワイン祭だぁ!(← アホ) (9月10日 記)
by yaliusat
| 2006-09-11 03:05
| チェコ
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